段ボールへの印字の必要性と方法|実は難関なマーキングが手軽になるダイレクト印字とは
段ボールになぜ印字が必要なのかを正しくご存知でしょうか?また、段ボールへのスムーズかつきれいな印字は難しく、手軽にできる方法をお探しの方も多いでしょう。
本コラムでは、段ボール製の外箱への印字の重要性と、ダイレクト印字をおすすめする理由を解説いたします。段ボールへのダイレクト印字におすすめなシヤチハタのスタンプもご紹介いたしますので、印字業務の効率化にお役立てください。
段ボールへの印字が重要な理由
段ボール・化粧箱など、外装への印字は、トレーサビリティの実現に欠かせない大事な要素です。なお、トレーサビリティとは、簡潔にいうと追跡可能な仕組みのことを指します。
段ボールなどの外箱に印字があれば、等級表示が一目でわかるため、配送ミスを防止できます。また、万が一トラブルが発生した場合にも、ロット番号・バーコードなどから流通経路が明確化・把握できるため迅速な対応が可能です。
段ボールに適した印字方法
硬く半耐水性の紙からできた段ボールへの印字は、実は容易ではありません。よく用いられる次の2つの印字方式から、段ボールの印字をスムーズにする方法を考えていきましょう。
- ラベラー
- ダイレクト印字
ラベラー
ラベラーとは、ラベルシールを貼り付けるための機械のことです。自分で手に持って使うハンディラベラーや、自動・半自動タイプで大量・連続での貼付に対応する設置型など、さまざまな種類があります。
ダイレクト印字
ダイレクト印字とは、段ボールや化粧箱に印影を直接打つことを指します。ラベラーや転写式のプリント方式とは異なり、印刷の工程がシンプルで扱いやすい点が特徴です。大きい文字やイラストなども印字できるため、外箱をディスプレイ代わりに活用できます。
【ラベラーVSダイレクト印字】プロがおすすめする段ボールへの印字方式は?
結論として、プロ目線でおすすめしたいのはダイレクト印字です。
ラベラーはただラベルを貼り付けているだけのため、剥がれた際の貼り直しミスや改ざんなどの不備・不正のリスクがあります。貼付するラベル代の購入費など、ランニングコストも大きな負担です。
対して、段ボールに直接情報を印字すれば、剥がれる心配がありません。必要に応じて印字すればよく、あらかじめ印刷された予備の段ボールの用意が不要になります。そのため、表示変更による資材廃棄がカットできるうえ、在庫管理の負担も最小限です。総合的にみて、印字作業・管理の効率化にはダイレクト印字を推奨いたします。
段ボール・化粧箱に適したダイレクト印字の種類
ダイレクト印字にもいくつか種類がありますが、段ボールへの印字のしやすさを考慮すると以下2つの方法が適しています。
- インクジェットプリンタ
- スタンプ
インクジェットプリンタ
インクジェットプリンタとは、粒状インキを対象物に吹き付けて印字するタイプの印刷機です。段ボールの外装への印字には、高解像度で文字サイズの大きなオンデマンド型の産業用インクジェットプリンタがよく用いられます。
インクジェットプリンタは、文字・数字などの情報を入力するだけで印字できるため、誰でも手軽に操作できる点がメリットです。しかし、大量の印字では便利なものの、準備が大掛かりになるためちょっとした用途には使いづらいでしょう。
また、設置には一定の広さが必要であり、狭い現場や入り組んだ環境などには適しません。導入の費用が高いうえ、定期的なメンテナンスが必要であり、ランニングコストがかさむ可能性にも注意してください。
スタンプ
スタンプは、オーソドックスな印字方式です。シンプルな使い方だからこその汎用性の高さを誇り、自由に持ち運んで必要なときにさっと使えます。インキ内蔵型の浸透印なら、使うたびにインキの補充がいらず、連続印字にも対応可能です。
大きさ・サイズも自由にオーダーメイドできるにもかかわらず、導入費用が安価で一度購入すればランニングコストやメンテナンスに費用がほとんどかかりません。インクジェットプリンタなどの大掛かりな機器の導入はハードルが高く感じられますが、スタンプなら気軽に取り入れられて多用途に使えます。
段ボール・化粧箱にもきれいに印字できるシヤチハタのスタンプ
段ボールへの印字は、物流の円滑化に不可欠です。印字方式には、ラベラーの欠点を補えるダイレクト印字をおすすめします。手軽かつローコストで印字業務の効率化を図りたいなら、まずはスタンプから取り入れてみてはいかがでしょうか。
シヤチハタのスタンプは、段ボールに連続印字してもきれいな印影が維持できる耐久性を誇ります。インキは乾きが速く、水に流れない油性染料です。印面の形状は角・丸型の2種類があるほか、豊富なサイズやカラー、フォントから自由に組み合わせてスタンプが作成できます。要望に合わせてオーダーもできますので、お問い合わせフォームからご相談ください。