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生産ラインにおける印字不良の種類とは?欠け・かすれの原因とミスの対策と対応
公開日:2024.04.01

生産ラインにおいて欠かせない工程であるマーキング。しかし、ところどころ欠け・かすれなどの印字ミスが発生することに悩まされている方も多いのではないでしょうか。

本コラムでは、産業マーキングにおける印字不良の種類および原因と対策を紹介いたします。印字トラブルが発生したときに求められる対応についても、わかりやすくまとめました。生産現場での印字不良によるデメリットを最小限に抑えたい方は、ぜひご覧ください。

生産ラインにおいて起こりやすい印字不良の種類

生産ラインで起こりがちな印字不良として、主に次の3種類が挙げられます。

  • 印字欠け
  • 印字かすれ
  • 印字ムラ

印字欠け

印字欠けとは、印字の一部が欠けている状態です。上下いずれかが欠けていたり、ところどころ表示されない部分があったりなど、さまざまな欠け方があります。情報を正確に読み取れなくなるため、印字欠けがあると、商品として不適切と言わざるをえません。

印字かすれ

印字かすれとは、印字の全体もしくは一部がかすれ、薄く表示されている状態です。目視では非常に読みづらくなってしまうため、表示を見誤るリスクが高まります。

印字ムラ

印字ムラとは、印字の濃度が不均一な状態です。シミがついたような濃淡が出てしまい、見た目に美しくないだけではなく、乾燥時間に差が出てしまいます。

欠け・かすれが起きる3つの原因と対策

スタンプ式の印字で起きやすい印字ミスである欠け・かすれは、以下3点が原因となって起こることが多い傾向です。

  • メンテナンス不足
  • 印字環境の不備
  • 人為的ミス

上記それぞれの詳細と、対策方法もあわせて紹介いたします。

メンテナンス不足

チリ・ホコリなど汚れが付着していると、正常に印字できません。定期的にクリーニングし、汚れを取り除くことで欠け・かすれなどの印字ミスを防げます。スタンプはメンテナンスやクリーニングも手軽なため、こまめに手入れしておきましょう。また、使用しないまま放置すると、インキが固まりやすくなってしまいます。待機中は気密性を確保し、乾燥させないことが大切です。

印字環境の不備

経年劣化により、摩耗・破損やスタンプ自体の印字面のズレなどが生じやすくなります。スタンプ式なら交換時のコストも最小限ですので、ある程度使用年数が長くなってきたら交換を検討してください。

人為的ミス

手押しスタンプは、押し方によっては印字ムラが起きるケースがあります。自動印字装置を導入すれば、エアシリンダでスタンプを安定させられるため、印字ムラを減らせるでしょう。なお、シヤチハタのスタンプユニットには複動形エアシリンダが標準装備されており、乾燥による印字ミスの心配がありません。

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印字不良の発生時に求められるトラブル対応

印字不良が発覚した際は、トレーサビリティの確保のためにも、すみやかな対応が推奨されます。求められる適切な対応は、以下のとおりです。

  • 商品の自主回収
  • お詫び文の掲載

商品のリコール

被害を最小限に抑えられるよう、印字不良・ミスがわかり次第すぐに回収しなければなりません。なお、食品関係など消費者の健康被害につながりかねないジャンルでの自主回収の際は、法律により、行政への報告書の提出がルールです。自主回収する場合には、該当商品の回収・交換にコストがかかります。回収した商品は廃棄するしかないため、大きな損失となってしまうでしょう。

お詫び文の掲載・送付

印字不良が発生した際は、ミスに関するお詫び文を顧客・消費者へ送付もしくは自社のWebサイトなどに掲載する必要があります。対応が不適切だと不信感を煽り、顧客を失いかねません。信用失墜やブランドに対する悪いイメージの定着を防ぐためには、真摯な対応と今後の姿勢を示すことが重要です。

印字不良を正す試みで世界中の産業を支援する「シヤチハタ」

生産現場の悩みの種「印字不良」。印字不良にはコスト面・信用面でさまざまなデメリットがあり、できる限り避けたいトラブルです。

シヤチハタでは、これまで培ってきた技術をもとに、印字不良が起きにくいスタンプを製造してきました。生産現場のリアルにもとづき、印字のローコスト化・効率化・省力化に関するご相談も受け付けています。難しいと思われるような印字のお悩みも、どうぞご相談ください。

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