産業用マーキング 製品説明 製造業で頻用される印字方式とは?種類と違いをわかりやすく解説
製造業で頻用される印字方式とは?種類と違いをわかりやすく解説
公開日:2024.03.29

生産現場で活用される印字方式には、さまざまな種類があります。それぞれ特徴が異なるため、適材適所で使い分けることが大切です。本コラムでは、製造業で必須の知識となる印字方式の種類について、具体的な機材や違いを解説いたします。印字方式の選び方を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

印字方式の種類と違い

印字方式は、以下の5種類が代表的です。

  • スタンプ
  • 刻印
  • 熱転写
  • インクジェットプリンタ
  • ラベラー

スタンプ

スタンプによる印字は、手書きに次いでローコストに実施できる方式のひとつです。ゴム印とスタンプ台を使う方法と、インキ補充が不要な浸透印の2種類があります。ほかの印字方式と比べ、メンテナンスのしやすさも含めて導入しやすいのが特徴です。

また、スタンプはコンパクトな設計であり、必要なときに誰でもすぐ使える手軽さが魅力だといえます。連続印字や識別マーキングなど用途に応じて使い分けられ、手作業と比較すると圧倒的に効率的に作業できるため、省力化・省人化を図りたい際に便利です。

刻印

刻印方式の代表例は、下記2つです。

  • 刻印機
  • レーザープリンタ

刻印機は、人の手で対象物に直接深掘りしつつ、ローラーに転写されたインキを印字します。印字部分に消えない凸凹ができるため、くっきりして見やすい文字になることが特徴です。

一方、レーザープリンタは、CO2レーザーを照射して文字・図を印字対象に直接焼き付けます。ただ、印字速度が遅く、素材によっては文字が読みづらくなるのが欠点です。

熱転写

次に挙げるような印字機器は、ペットボトルのフィルム印刷によく用いられる熱転写による印字方式です。

  • ホットプリンタ
  • サーマルプリンタ

ホットプリンタは、別名ドライプリンタとも呼ばれ、高音にした感熱性インクリボンを対象へ圧着させることで文字を転写する機械です。速乾性があり、印字の見た目も美しいため、ペットボトルのフィルム等によく用いられています。ただし、活字式のため、熱で印字対象にピンホールが開くおそれがある点に注意しましょう。

サーマルプリンタは、ヘッドの発熱を利用した印字方式です。インクリボンを加熱して印字する溶融型転写方式と昇華型熱転写方式のほか、サプライ上のサーマルコート層へ直に熱をかけて自己発色させるダイレクトサーマル方式があります。活字方式ではないためピンホールは開きませんが、経年劣化で熱転写した印字が薄れる点がデメリットです。

インクジェットプリンタ

インクジェットプリンタは、インキの粒子をノズルから噴射し、文字盤から入力したデータに細かな点として吹き付けることで印字する仕組みです。OA機器としてさまざまなシーンで活用されており、パソコン・スマートフォンなどと接続することで、日時の自動印字・内容変更などを柔軟に設定できます。

インクジェットプリンタは印字対象が平面でなくとも美しくカラフルに印字できますが、細かい印字には向いていません。また、インキ代などのコストがかかることや、印字できない素材があるところが難点です。

ラベラー

ラベラーとは、印字されたラベルを対象に貼り付ける機械です。手に持って使用するハンドラベラーもあり、スーパーやコンビニの商品のラベル貼りなど、日常生活の身近なところで活用されています。ただ、ラベラーは、対象物に直接印字できないため、シール等が貼り付かない素材には使えません。

世界中で活用されるシヤチハタのスタンプ印字技術

シヤチハタの産業用マーキング商品なら、スタンプとインキを主力商品に100年近く事業展開を続けるシヤチハタが研究開発を通じて発展させてきた技術をローコストで取り入れることができます。

さまざまな素材や条件での印字に対応するスタンプとインキを揃えており、ユニット形式でラインに組み込むこともできるため、まずはご相談から始めてみるのもよいでしょう。

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印字方式の違いを把握して最適な種類を選ぼう

印字には、方式によってさまざまな種類があります。それぞれ適した素材・使用シーンが異なるため、特徴の違いを正しく把握しましょう。

どの印字方式にするか迷ったら「シヤチハタ」のスタンプがおすすめです。ローコストによる印字の省力化・効率化の相談ができますので、どのようなお悩みもお気軽にお問い合わせください。