印字とは?言葉の意味や生産現場におけるマーキングの目的・役割をわかりやすく解説
「印字」の正しい意味をご存知ですか?印刷・刻印との違いがわかりづらく、混同しているケースもあるかと思います。また、印字方式にはさまざまな種類があるため、方式別の適した使い方がご存知ない方も多いのではないでしょうか。
本コラムでは、印字の意味をふまえ、生産現場における目的・役割とは何かをわかりやすく解説いたします。マーキングが活用される身近な事例や工場での作業の流れもご紹介いたしますので、印字の基礎知識を身に付けたい方はぜひ参考にしてください。
印字(マーキング)とは?
まず、次の4項目から印字の概要を把握していきましょう。
- 印字の正しい意味と目的
- 印字と印刷の違い
- 印字と刻印の違い
- 印字作業に使われる機械の種類
印字の正しい意味と目的
「印字」という言葉は、本来の使い方では対象物に文字やマークを表示させること、もしくは印章そのものを指します。生産ラインにおける印字は、一般的にマーキングと呼ばれ、製品・部品への識別情報の付与を目的として実施されるプロセスです。適正に印字されていることで、トレーサビリティが実現し、モノの流れと安全性が確保できます。
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印字と印刷の違い
端的にいうと「印字」は印刷の一種です。ただし、産業においては印字と印刷は区別される傾向にあります。印刷は、不変的な文字・図などを対象物に連続して写すことを表すケースが一般的です。対して印字は、同じ製品に製造番号や日付など場合によって変わる情報を付与する際に用いられるケースが多くなっています。
印字と刻印の違い
印字は、対象物へ情報・記号を付与する行為全般を表します。一方で刻印とは、対象物に直接刻み込むことで印字する方式のことです。つまり、刻印は印字の一種だといえます。
印字作業に使われる機械の種類
生産現場において、印字は下記のような印字機を使用して行われます。
- スタンプ
- 刻印機
- インクジェットプリンタ
- レーザープリンタ
- サーマルプリンタ
- ラベラー
素材・用途ごとに適した印字方式が異なりますので、自社のニーズに合わせて印字機を比較しましょう。
身近な暮らしの中で活用されている印字
印字は、主に次のようなものに使われています。
- 食品の製造年月日や賞味・消費期限
- 化粧品の成分表示
- 薬品袋への名称表示
- 自動車の部品
- 電子精密機器の基板
上記のほかにも、印字の使い方はさまざまです。印字というと印刷や製造業以外には無関係のように思えますが、実は私たちの暮らしと密接に関わっています。
工場での印字作業の流れ
ここでは、工場における生産ラインでの印字(マーキング)に着目し、作業の流れをみていきましょう。印字は、以下のステップで行われます。
- 印字のレイアウトを設定する
- テストを実施する
- 印字する
なお、操作や手入れ方法が複雑な印字機は、印字ミスや印字不良が起こりがちです。手軽に印字を導入したいなら、まずはスタンプ方式から取り入れてみてはいかがでしょうか。
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生産現場での印字(マーキング)とは、さまざまな製品への流動的な情報を表示させることを指します。印字は身近なシーンで活躍しており、トレーサビリティの維持・向上に欠かせない存在です。
シヤチハタは培ってきたスタンプとインキの技術をもとに、印字機器の導入による効率化・省力化を求める企業のニーズに応えています。スタンプでの印字なら、まずはご相談ください。