プリンタメーカーF社様|カード洗浄機での導入事例
ペン芯の素材を変更することで
クリーニング対応の幅を広げる
磁気カードシステムを導入されているF社様より、カード洗浄機に関するご相談をいただきました。
提案の経緯
従来の方法
F社様では、トラックターミナルに入出庫するトラックの管理にリユース可能な磁気カードシステムを導入されていましたが、屋外で砂埃や車両の排気ガスの粉塵が飛散している場所で使用するため、磁気の読み込みや表示の書き換えエラーが頻発していました。
そこで、円滑なシステム運用を行なうために、汚れたカードを簡単にきれいにできる洗浄機を探されていました。
F社様の磁気カードシステムの運用では、1日あたり数百台が入出庫する車両が広い場内で効率よく荷物の積み下ろしができるように、荷積み場所や積荷の種類やコンテナ番号を表示機能付の磁気カードに出力しています。入庫時に発行されたカードは場内でリーダーに差込み情報を更新。そして、出庫時に回収され、再度情報を書き換えリユースします。
ところが、粉塵等でカードが汚れてしまい、通常、数百回の書き換え可能なカードが数十回で使えなくなるケースが発生していました。さらに、プリンタやリーダーへも汚れたカードが挿入されるので、メンテナンスを頻繁に行なう必要がありました。
【問題点】
- 粉塵が飛散する環境下でのカード読み取りの精度低下
- 粉塵が混入することによるメンテナンス負荷
改善策
解決へのアプローチ
対象カードをまとめて洗浄機にセットし、スイッチを入れるだけで汚れを落とし乾燥まで自動で行うことができる点と、F社様で採用しているカードの厚みにカスタマイズによる対応ができる点(カード洗浄機が標準対応する0.76mmに対し0.23㎜対応のご要望)を評価いただき、カード洗浄機をご成約をいただきました。
ご導入後は、出庫時に回収したカードを洗浄する工程を運用に加えましたが、ほとんど人手をかけずにシステムの円滑化が図れました。
さらに、カード自体の寿命も延びると共に、周辺機器に汚れが入り込むのを抑えることができるので機器の保守頻度も低減でき、コスト削減効果も生まれました。
※グリスなどのしつこい汚れや長期間放置された汚れは、簡単にはきれいにならないケースもあります。
改善結果
効果
カード自体の寿命が延びると共に、機器の保守頻度の低減とコスト削減が実現できました
◯カード洗浄機の追加 → 自動化しつつ、粉塵を除去
◯洗浄工程の追加 → カードや読み取り機への影響を軽減
カード洗浄機とは
専用の洗浄液と特殊多孔質スポンジローラーで、シート表面の汚れを除去できる洗浄機です。JIS規格ICカード、リライタブルカードに対応し、一度に約400 枚の自動洗浄を行うことができます。また、カスタマイズにより対象カードサイズ、厚みの変更も可能です。